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Stripe Sessions 2025:エージェントコマースの未来を切り拓く Order Intents API

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Stripe Sessions 2025 のプロダクトキーノートで、エージェントコマースを加速させるための新しい仕組みとして「 Order Intents API 」が発表されました。AI エージェントがユーザーに変わって EC サイトで商品の注文を行う際に、より安全な決済を実現させるための仕組みとして利用できます。

AIが購買を変革する時代へ

Stripe Sessions 2025では、コマースの未来、特に AI がどのように商取引を変革するかに焦点が当てられました。その中でも大きな注目を集めたのが、「エージェントコマース」です。AIエージェントがユーザーに代わって自律的にオンライン上の購入プロセスを完了させる。これによって人々は消耗品の在庫・発注管理や、注文時の価格・性能比較などの不定期に発生する作業から解放され、本当にやりたい作業やチャレンジに集中することができます。このようなこれまでとは大きく異なるオンラインショッピング体験がこれから広まっていく可能性が出てきています。

Stripe Sessions 2025 でのデモ

Stripe Sessions 2025 のプロダクトキーノートでは、 Order Intents API を利用したエージェントコマースのデモがありました。このデモは YouTube で公開されていますので、いつでも確認や振り返ることができます。

デモでは書籍の購入を例にしています。エージェントを実行するとまずウェブサイトの情報を読み取り、製品の種類や配送オプションを確認します。その後確認した内容を元に注文を完了させるところまでが実行されていました。また、スキンケア製品レビューサイトに対するエージェントコマースのデモもあり、こちらはユーザーが異なる販売者の製品をサイトを離れることなくまとめて購入する体験を紹介されていました。ユーザーは閲覧していたブログから離れることなく、3つの異なるサイトから3つの購入を実現できました。

このような体験を提供する EC サイトが今後登場・増加するとすれば、 EC サイトプラットフォームのあり方や EC サイトにおける顧客獲得のための最適化施作などもいろいろと変わってきそうです。

ブースにて詳細を聞いてきました

エージェントコマースには強い関心があります。そこでより具体的にどんな体験を実装できるのかなどをブースで少し聞いてきました。

現時点ではまだ非公開プレビューということで、 Stripe Docs に公開されている情報は限定されています。ただ、重要なポイントとして、「エージェントが利用する決済手段を、顧客はどのように提供すれば良いのか」を解決するための仕組みでもあるということでした。 Stripe にはバーチャルなクレジットカードを API / Dashboard から発行できる「 Stripe Issuing 」という製品があります。 Order Intents がエージェントに決済をさせる際、 内部的に Stripe issuing を利用してそのセッション専用のカード番号を発行するようなこともできるそうです。

このほかにも Stripe ProfilesLink 決済など、Stripe には決済やビジネスの情報を簡単かつ安全に共有できる仕組みが強化されています。このような機能も利用して、注文時の情報入力やそもそもの商品比較検討などが今後は自動化していけるようになるかもしれません。

エージェントコマースがもたらす未来の購買体験

Order Intents API の発表だけでなく、プロダクトキーノートの冒頭で Stripe がエージェントコマースについて言及したということ自体もとても興味深い出来事でした。これは Stripe としても、今後 AIエージェントによる「エージェントコマース」が加速していくと考えているのかもしれません。

当日のセッションでも、エージェントコマースに関する言及は複数ありました。振り返ってみると、オンラインでの商品購入フローは思っている以上に複雑です。レビューサイトや複数の EC サイトを訪問し、問題を解決するための商品を複数リストアップします。その後レビューや価格・配送オプションを比較検討して、購入する商品を決定します。そして最後に、カード情報や住所などを入力して、購入手続きを完了させます。エージェントコマースはこれらのステップを、最終的にはすべて自動で完了させることになりそうです。

キーノートやブースでの会話では、エージェントコマースのさらなる可能性として、コンテキスにあわせた購入体験についても可能性が提示されていました。例えば、レシピを見ながら必要な食材をエージェントに依頼したり、スマートホームデバイスが消耗品の在庫をチェックして自動で再注文したりするような、「必要なものを、誰かが代わりに買ってきてくれる」体験が遠くない未来に訪れるかもしれません。コンテキストの中には、購買履歴や好み・予算などの条件を共有することによるパーソナライズも含まれてくるかもしれません。

エージェントコマースはまだ初期段階ですが、Stripe が Order Intents API を通じて推進するこの新しい取り組みは、私たちの買い物の方法、そして EC の体験自体を大きく変える可能性があります。Stripe Issuing が日本で利用できない問題があるため、提供予定の国に日本が含まれるかなどの気になる点はありますが、少なくともエージェントコマースというカテゴリについては注目していきたいなと思います。

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