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Stripe Sessions 2025 で AI を利用した承認率最適化ソリューション「 Authorization Boost 」が発表されました!

Stripe Sessions 2025 の Product Keynote にて、決済処理における承認率を向上させるAI搭載のツールセット「 Authorization Boost 」が発表されました。Stripe の持つ膨大なデータに基づき、 AI などを活用してクレジットカード決済が拒否される確率を減らすことのできる仕組みとして提供する予定とのことです。
Authorization Boost の特徴
Authorization Boost は、Stripe がこれまで提供していた決済承認率改善機能と、新機能を組み合わせたツールセットです。1つ目は「Adaptive Acceptance 」とよばれる機械学習を使用して支払いリクエストを最適化する仕組みです。顧客が利用しているクレジットカード会社に合わせた支払いリクエストのデータを Stripe が内部的に機械学習ベースに調整します。また、カード会社が支払いを拒否した場合にも、リクエスト内容を調整して再度決済を試みるなどの仕組みも実装されています。この機能によって、再試行された支払い拒否を最大 15% まで回収できるとされています。
2つ目の機能はネットワークトークンです。これはカード番号の代わりとなる、より安全な支払い認証情報です。ネットワークトークンを使用すると、基盤となるカードのデータが変更された場合でも、最新の認証情報で支払いを処理できます。

ネットワークトークンについて – Stripe のガイド記事より。
ネットワークトークンを利用することで、クレジットカード情報が変更または期限切れになった場合でも、トークンによって最新の情報を利用できる状態を維持できます。これにより、認証情報の期限切れが原因で不承認となる支払いの件数が減り、サブスクリプションなど長期的かつ定期的に決済される支払いなどでのオーソリ率が向上します。
3つ目の仕組みは、カード情報の自動更新です。先ほど紹介したネットワークトークンと、この自動カード更新機能を組み合わせることで、有効期限切れなどによる支払いエラーの発生率を抑えることができます。
Authorization Boost のユースケース
この機能は、クレジットカード決済の承認率やサブスクリプションでの決済失敗などによる売り上げの損失と、顧客サポート等で発生する人件費等を削減することが期待できます。カード会社ごとに最適化した支払いリクエストを送信する仕組みによって、 EC サイトでの決済エラーによるカゴ落ち・競合他社への流出を抑止できます。また、保存したカードの有効期限が切れた際に、再度更新する手間を省くことができます。これによって顧客がECサイトやSaaSに保存したカード情報の更新作業に追われることがなくなり、対応コストよりも解約による利便性の低下を選ぶリスクを減らすことができます。
決済ボリュームだけでなく、トランザクション数が多い企業であっても、承認率が少しでも向上すると売り上げへのインパクトが大きくなりやすいです。そのため、ある程度の規模まで成長した企業は、この機能の導入をけんとうすべきかもしれません。
Authorization Boost は非公開プレビュー提供中
Stripe Sessions 2025 で発表された時点では、この機能は招待制の非公開プレビュー提供です。Stripe Docs から先行提供を希望するフォームが送信できますので、カードの承認率やカードの更新忘れによる未払いを減らしたいという方は、ぜひお試しください。
https://docs.stripe.com/payments/analytics/authorization-boost?locale=ja-JP#request-access
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