Stripe を使って販売先を設定していたら、制限対象国の一覧にちょっと見慣れない名前がありました。

何となく理由が推測できる国がほとんどですが、アセンション島とトリスタンダクーニャの2つについてだけはなぜ制限されているのかがわかりません。
その島、どこにあるの?
どちらもイギリスの海外領土「セントヘレナ・アセンション・トリスタンダクーニャ」を構成する南大西洋の小島です。
アセンション島は、ナポレオンを逃がさないためにイギリス海軍が1815年に駐屯した島で、現在の常住者は英米軍や通信関連の就労者のみ。「永住者がほぼいない島」だそうです。
トリスタンダクーニャも「世界で最も孤立した有人島」として知られているそうです。人口は約270人で空港はなく、南アフリカからの船便が年10回程度あるだけとのことです。
なぜ制限対象なのかの推測
中国やロシアと違い、これらの島に制裁の理由はなさそうです。AIなどもつかって調べてみたのですが、「国際カードブランドの BIN が存在しない」のが可能性として高そうです。
BIN(Bank Identification Number)とは、クレジットカード番号の先頭6〜8桁で、カードの発行国や発行銀行を示すものです。どうやらStripe はこの BIN で決済時の顧客所在地を判定しているようすです。
トリスタンダクーニャには銀行の物理拠点もないようすで(Bank of St. Helena の拠点はセントヘレナとアセンション島のみ)、ATM もないらしいとのことでした。アセンション島には拠点があるものの、島内の決済は「St Helena Pay」というローカル QR コード規格のみで、国際カードの端末ネットワークは実質存在しない様子です。
つまり、これらの地域固有の BIN が存在しないため、「その地域の顧客」という概念が決済システム上で成立しない状態といえそうです。そのため制裁ではなく、インフラとして対応できない地域として制限されている可能性がありそうです。
「ふーん」というレベルの話ではありますが、世界にはこんな島もあるんだなーということで。